私が2年間住んでいた板橋区の賃貸マンションは、家賃がただ高いだけでメリットがほとんどなかった。

賃貸マンションの立地と賃料のバランス
賃貸マンションの立地と賃料のバランス

板橋区の賃貸マンションはただ高いだけ

どうして東京は物価が高いのでしょうか。そして、高いだけの価値があるのかと言えば、決してそうではなく、中身が薄っぺらいものがたくさんあります。ここでは、私が東京で一人暮らしをしていた時の苦い経験を紹介したいと思います。

社会人になってからしばらくして、職場から少しでも近い所へと思い、板橋区の賃貸マンションに移り住みました。11F建てのマンションの9Fの部屋で、家賃は9万円でした。部屋は、6畳1間にキッチンが付いているだけの部屋です。部屋の広さの割にベランダは広く、9Fからの眺めを満喫しながら洗濯物を干すのが密かな楽しみでした。ただ、楽しいと思えることはそれぐらいで、他は全て不満だらけでした。不満点の一つは、ユニットバスであったこと。絶対にトイレとお風呂は別々がよかったのですが、東京は安いマンションはほとんどがユニットバスで、別々を望むと、家賃が急にはね上がります。そういうわけで、泣く泣くユニットバスで手を打つことにしたのですが、やっぱり不便でした。もう一つの不満点は、最寄りの駅が遠いこと。職場に近い場所を探したはずなのに、駅までの歩く距離が長すぎて、通勤時間は以前とあまり変わりありませんでした。夏は駅に着くころには汗だくになるし、雨の日は靴の中まで水がしみこむ始末でした。そして、最大の不満点は、隣の部屋との壁が非常に薄かったこと。これが一番辛く、最後まで慣れませんでした。物音が聞こえるのは当たり前のことで、咳払いやテレビの音まで丸聞こえなんです。隣の部屋の人が何時に起きているのか、何の番組を見ているのか、誰かが来てる来てないまで全て筒抜けでした。ということは、私の生活スタイルも相手に伝わっているということになるので、とてもストレスが溜まりました。

1部屋家賃9万円。東京の特に都心に近い所であればこの家賃は決して高すぎるということはないのでしょう。しかし、私の生まれ故郷であれば、9万円の家賃を支払えば、ファミリーで住めるぐらいの十分な広さの部屋を借りることができます。もちろん、トイレとお風呂は別々、駅からも近く、防音対策ももう少し充実しているはずです。割に合わないと思いながらも2年間住みました。不満だらけの2年間でしたが、10年経った今、あの町を久々に訪れてみたいと思うのは、やはり住めば都になっていたということでしょうか。